「最近、理由もなく疲れませんか?」
寝ても、食べても疲れが取れない。何を私たちはすれば「真の休息」を得られるのか?
そもそもなぜ私たちは疲れているのでしょうか?
▶現代の“常時オン状態”
情報の過剰さ、 SNS、授業・課題・仕事、、、、あらゆることが私たちの日常を埋め尽くしています。迫ってくるような感覚を持っている方もいらっしゃるでしょう。私も、課題、アルバイト、、、たった2つだけのように聞こえますが、課題といっても英語の課題なのか、プレゼンの準備なのか、レポートの執筆なのか、というように1項目でも細分化するとたくさんのタスク・するべきことを私たちはこなしています。

そして、なにより「休む=怠けてる」と思ってしまう。そういった圧力というか常識が日本社会にはあるのではないかと思います。統計によると、日本人の半分が十分な睡眠を確保できていないとのことです。また、
睡眠による休養を十分にとれていない者の減少の割合においては、「D 悪化している」であった。
という結果も出ています。

▶休み方について習ったことがない
日本の学校教育では、運動や家庭科の時間はあっても「休み方」についての時間はありません。
保健体育で、睡眠のリズムレム睡眠やノンレム睡眠などについて学習した方もいらっしゃるかもしれませんが、リズムを習ったところででは具体的に「どのようにしたら休めるのか?」については習いません。
ココが大きなポイントであると私は思っています。子供の時に学習した内容や、子供の時に感じ取った常識などは脳にベッタリと張り付いているものです。
だから、休みたくても「周りからどう思われるんだろう」などなどいろいろ考えてしまって、結局休めない方が多くいるのではないかと思います。

私もそうです。「休む=悪」のように思ってきました。
私の高校時代には、「やればやるほどかっこいい」という風潮がありました。
当時は、競争心が煽られ勉強も頑張れたし、その歪なかっこよさに憧れて眠たくてもやる、どんな時でもやる。ごはん中でも、通学中でも、どんな時でも勉強をしていました。
確かに、人生には受験勉強や資格試験のために‘踏ん張らないといけない時’はあります。
頑張りたい・よりよい未来を創造したいと思うのは人間の性だともいえます。
ですが、我々が’人間’として歩んできた時間は「現代のみではない」のです
我々人類の直接の祖先が現れたのは、20万年前です。
20万年中のたった、数百年・数十年程度で人間は過度に追い込むことや、人間の体内のアルゴリズムに反する行動を行ってきたのではないでしょうか。
【遺伝子と現代社会があってない】東京大学・小林武彦/AI使い方間違えると人類は絶滅/ヒトの幸せは弥生時代に終わった/SNSは疑似承認・テクノロジーで退化/生物学的な幸せ【Human Insight】
「真の休息」とは?
私たちにとっての休息とは「寝ること」「食べること」だけではありません。
子供のころ、「寝たら治ったから」「食べたら元気が出たから」という経験に基づき、20代、30代、40代、50代、、、となっても「寝る・食べる」だけで休息をとろうとしていませんか。
悲しいかな、これが現実。人間の細胞というのは20代前半頃をすぎると衰えの一途をたどっていきます。つまり、子供の時の休み方が今の私たちの身体に当てはまるのか?ということです。
①休息はスキルだという話
「寝れば疲れが取れる」というのは、スキルではありません。
スキルというのは全員が使える物ではない、そして無意識的に使える物でもないですよね。
「意識的」に、休息をしっかりととることで、私たちが喉から手が出るほど欲している「休息」なのです。
「えっ!?意識的に、、、?意識的に休息、、、?それは休息になっているのか?」
と思ったそこのあなた。私もそう思います。
「意識的に休息なんかとってもそれは本当の休息とは言えないでしょ。」そう思うのは、先ほど述べた「子供のころの休息方法に囚われているから」なんです。
あなたが今感じている不安やストレスから解放される瞬間を意図的に作るのです。
休息とは、心と体の解放です。

②休息のタイプ紹介
※下記参考にした動画URL・図書のリンクがあります。皆さんもぜひご覧になってみてください。
私の経験談に基づく、そして参考にした動画・図書内容に基づき7つに休息方法を分類してみました。
1.身体の休息(Physical Rest)
寝る・ストレッチ・軽い運動・湯船につかる
休日に運動をされている方をみて「えぇ、休みの日に運動?」と思った方もいるのではないでしょうか。
私も、常日頃そう思っていました。運動は極力避けたい、、、と。ですが、過度な運動でない限り、‘適度’な運動は私たちの身体にとってはむしろ好都合なのです。血液循環がよくなり、疲労感を和らいでくれます。
私は、これを知ってから、毎朝オリジナルヨガ(ヨガといっていいのかわかりませんが、、、💦)簡単なストレッチを無音で目をつぶりながら体が伸ばしたいところ、呼吸が深まるところを感じながら行っています。ほんの5分~7分程度です。ですが、この時間を作ることにより体の疲労感もそうですが、心にゆとりができるようになりました。
そして、私たち日本人にとっての最高の休息といえばやっぱり「お風呂」じゃないですか??
私はほぼ毎日シャワーなのですが2・3週間に1度は銭湯にいって頭の先からつま先まですべての毒素を抜く、体も心も、頭も全て力を抜く完全脱力の日を設けています。大体月末が多いですかね、、、。おうちお風呂もいいですが、銭湯もなかなかいいです。
2.頭の休息(Mental Rest)
スマホ断食・タスク整理・ぼーっとする時間
私たちの社会と切り離せないのがテクノロジーですよね。スマートフォンやパソコンなどの機器です。目を疲れさせ、首を疲れさせ頭がどんどん重たくなる、、、そんな時はないですか?
特にスマホ時間、、、。私はあることに気づいてから意識的に管理するようにしています。
ある日、スマホを使った後に感じた「うわぁ時間無駄にしちゃったな」という感覚。
SNS上の面白い動画や他人の私生活を見ることで何かしらを得ているのかも、、、しれませんが、それよりも大切な自分の人生の時間をもっと心や体が喜ぶことに使いたいと最近になって強く感じています。
3.感情の休息(Emotional Rest)
本音を話す・弱さを見せる・一人時間
皆さん本音を話すことはできていますか?
「休む=怠ける」と同じ構造で、「弱音を吐く=弱い」みたいな概念が日本にははびこってないですか?
もちろん弱音ばかり吐いているとたしかに弱い人だと思われるかもしれません。けれど、何事もバランスが大事だと私は思います。「つらい」「しんどい」と吐き出すことは私たちにとって一歩立ち止まる勇気を与えてくれるものでもあります。
毒素は体にも心にも溜めない方がいいということです。
感情の休息については以下の記事もぜひご覧になってみてください。
【圧倒される日々の中で、自分を再び立て直す言葉】迷い、疲れ、なりたい自分になれないあなたへ

4.感覚の休息(Sensory Rest)
光・音・情報を遮断する
2.頭の休息と似ている感じですが、感覚器官を休めることは非常に重要です。特に「目」です。そしてその次に「耳」人間は目と耳の感覚に90%以上頼っているのだとか、、、。
(人間の五感による知覚(情報判断)の割合は「視覚83.0%、聴覚11.0%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚1.0%」『産業教育機器システム便覧』(教育機器編集委員会編 日科技連出版社 1972))
目の重要性がいかに高いか理解できたと思います。
スマホを見過ぎないことにもつながってくるのではないでしょうか。
目の休息は取れても音の休息はなかなか難しいと思います。音を完全に遮断することは結構難しいですよね。私は音はあえて遮断していません。お気に入りの音楽をかけて目を閉じて、体も脱力して自分だけの世界に入っていくそんな感じでいつもリラックスしています。おすすめの音楽はこちらです↓↓
【作業用BGM】心が整う夜 – 何も考えない癒やしの時間|ピアノと海の波音|睡眠・勉強・瞑想・リラックス・集中
Nervous System Reset | 1 hour handpan meditation | Malte Marten
5.創造の休息(Creative Rest)
自然を見る・アートや音楽に触れる
ここは皆さんも驚かれるのではないかと思います。日曜大工の意味が理解できた気がしました。
私はにとって、想像の休息がまさにEuinoaで行っていることになります。
読者の方にどのようにしたら伝わるだろうか?デザインから言葉選びまで私にとっては創造の時間です。
創造の時間、、、。と悩んでしまった方にお勧めなのが折り紙とあやとりです。手ごろでどこにでも持ち運べるからです。子供の時に遊んでいた記憶がよみがえってきて創造の休息だけではなく心の休息にもつながります。
6.社会の休息(Social Rest)
「会うと疲れる人」から距離を置く、反対に家族や親しい友人と話すもOK
「会うと疲れるから一人になりたい」という方もいらっしゃれば、「会うことで話すことでストレス解消になる」という方もいらっしゃると思います。どちらかというと私は、、、前者なのですが、、、笑
けれど、本当にに気心知れた友人や家族との時間は私にとっての最高の癒しでもあります。特に動物(猫や犬)は最高の癒しです。
7.心の休息(Spiritual Rest)
瞑想、価値観を見つめ直す、人生のテーマや目標についてゆっくりと考える
最後に心の休息です。心の休息と頭の休息は何が違うのか、私なりに説明しておきます。心の休息は、心の動きを読み取って観察することです。早速、今目をつぶって、今の心の状態を観察してみてください。
何を感じていますか?
<補足:仏教学の先生(兼僧侶)に聞いてみました。>
私: 「心ってどこにあるんですか?」
先生: 「心は心臓や頭を心を言う人もいるかもしれない。だけれど私が思うに、心はあなたという生き物の全てです。体も含めて感情も含めて、経験も含めてすべてを心は知っているんです。」
私: 「ごくり、、、。感動」
以下の動画を参考にいたしました。、医学博士の片野秀樹さんのお話です。
【週3夜出勤 vs 休養のプロ】寝るだけじゃない!7つの休養タイプ/甘い物では疲労回復しない?/オフを管理しない日本人【篠原梨菜】【Human Insight】
③実践ステップ:今日からできるミニ習慣
-
3分だけ目を閉じる
-
1日10分だけ散歩
-
寝る前スマホをベッドから離す
-
週に1回「誰にも会わない時間」を確保する
皆さんもぜひ、ミニ習慣と題してできそうな範囲で心も体も休める方法を皆さん自身で探してみてください。
最後に「休むのは弱さじゃない。あなたの明日をつくる大事な投資」
真の休息について、私の経験を交えながら話してみました。いかがだったでしょうか?
真の休息について書いている私でさえも、実際は「もっとやらないと」や「追い込みたい」という気持ちが強すぎて全く休めていない時もあります。
ですが、そういったときに出てくる疲労感をしっかりと自分で感じ取り積極的に休息を取りに行くように心がけています。
今回、休息という言葉がたくさんできましたが、休息ではなく解放と言い換えてもいいかもしれません。
なぜなら現代の私たちはあまりにもたくさんのことに縛られているからです。SNS、仕事、課題、勉強、偏見、一般常識、、、たくさんことが私たちを取り囲む中で、私たちは今こそ私たちの聖なる時間を構築していかなければならないと感じました。
Eunoiaでは、現役大学生の私が日々の学びをリアルに綴っています。
語学の勉強や大学の授業から学んだ内容だけではなく、心の育て方・人生の歩み方といった哲学的・霊的なテーマまで幅広く発信しています。
「勉強」を教科書の枠に閉じ込めず、「学び」に昇華させ、人生そのものの喜びとして届けることを大切にしています。
気になった記事があれば、ぜひほかの記事ものぞいてみてください。

